呼吸器内科・アレルギー科・内科

いわさきJクリニック

クラミジア肺炎

どんな病気?

クラミジアは細菌に属しますが、一般細菌とは異なる性質を持っており、特殊な存在といえます。この点ではマイコプラズマも似た性質を持っています。クラミジアは感染してそのまま発症するパターンと、いったん感染して人間の体内で半年から数年単位で潜伏するパターンとがあります。潜伏から何かの拍子に発症することなり、それまでは気づかれませんので厄介な存在です。またマイコプラズマと比べて全年齢層に平均的に感染、発症する特徴を持っており、どの世代であっても注意が必要です。特に高齢者ではクラミジア以外の細菌と同時に複数菌感染、発症することが問題となることが多く、注意が必要です。

どんな症状がでるの?

クラミジア単独肺炎の場合は発熱、乾いた強いせきなどマイコプラズマと非常によく似た症状を呈します。症状だけからマイコプラズマとクラミジアの鑑別は困難です。その他の細菌と同時に感染する複数菌肺炎の場合は、それぞれの細菌による症状を呈するので、特徴的なものはなく鑑別も難しくなります。

どうやって診断するの?

血液検査で診断は可能ですが、時間がかかります。現実の臨床の場では確定診断は困難といえます。症状と経過からマイコプラズマやクラミジアのグループの感染を疑うことは可能で、治療も似ていることから疑いのまま治療に入り改善することが多いです。胸部レントゲンも特徴的な影をみせ、診断の助けになります。
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どうやって治すの?

診断がつけばマイコプラズマと同様、効果のある抗菌薬はわかっていますから投与することで改善します。診断がつかなくても、クラミジア肺炎を疑うことができれば、同様に抗菌薬での治療が可能です。

なにに注意したらいいの?

長引く症状には注意が必要です。風邪だと決め付けて放置すると重症化することもあります。また、クラミジアはどの抗菌薬でも効くというわけではありませんので、抗菌薬を飲んでいるから大丈夫ということにはなりません。少しでも疑問に思ったら医師に相談してください。

当院では・・・

症状、所見と経過から疑い、胸部レントゲンも参考にします。診断を確定させるのは困難ですが、疑いのまま抗菌薬投与を開始し、治癒まで経過を観察します。
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お問合せはTEL: 095-828-5556
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