呼吸器内科・アレルギー科・内科

いわさきJクリニック

たん

どんな病気?

人間は健康な人でも一定量の痰は出ます。呼吸器系の感染症にかかりますと、痰の量が増え、また痰の色がかわり気づきます。副鼻腔炎(蓄膿)などの耳鼻科系の感染症でも同様の症状がでます。痰の量が変わらなくても性状がかわると違和感を感じることがあります。痰の量や性状が変わらないのに、年齢や環境、更年期障害の症状として痰の自覚症状を感じることがあります。痰は常にあるものですから、ほんの少しの変化で気づき、それにより不調を感じるようになります。
 要は量が増えたか、ネバネバ度が増したか、感じ方・感覚が変化したか、胃酸などその他の影響がでたか、のいずれかによりいつもと違う感じが出てきます。

どんな症状がでるの?

痰の症状は、原因により、性別により、年齢により、喫煙歴により千差万別です。感染により量が増えて色がつきネバネバが増す人、喫煙により常にからんでいる様に感じる人、更年期障害でいつも引っかかっているように感じる人、蓄膿症により奥に流れ込むような感じからゴロゴロする人、特殊な疾患で単純に量だけが増えてあふれる様に感じる人、など。これらがそれぞれ、もしくは合わさって症状としてでる事があり、一概に症状はこうですというのは難しいです。

どうやって診断するの?

経過と症状からある程度絞込み、感染を疑う場合は採血、胸部レントゲンや喀痰培養という痰の中にどんな菌がいるかを調べる検査で確定診断をします。感染が否定されると、喫煙などの生活習慣や過去の疾患、現在治療中の疾患などの情報によりそれぞれ可能性を検討していきます。
 痰を培養して菌の検査をするのが確実なのですが、結果がでるのに数週間かかることがあり、時間がかかるのが欠点です。

どうやって治すの?

去痰剤と呼ばれるものはたくさんあります。固い痰を分解するもの、排出しやすくするもの、痰の量を少なくするものなどなど、痰が出る原因の疾患と症状、喫煙歴、アレルギー歴、年齢などからお薬を選択します。
 また、気管、気管支や肺が原因でない痰の病気の場合は、その原疾患の治療が優先します。例えばアレルギー疾患の場合は抗アレルギー薬、副鼻腔炎の場合は抗生剤の併用、逆流性食道炎の場合は胃酸を抑える薬、更年期障害の場合は漢方薬の併用など。
 ただ、もともと痰の症状が長期にわたっている場合は内服薬ですぐに改善するのは難しく、病状を見ながらの内服薬の調整が必要となります。

なにに注意したらいいの?

タバコを吸っている人は禁煙が大前提になります。痰で悩んでいる人にとっては、喫煙は何一ついいことはありません。
 ご自身の環境も痰に大きな影響を与えます。マスクをしてノドの加湿を行うと痰は出しやすくなりますし、寝室の湿度が低すぎると、朝起きたときに症状がひどく出ることがあります。
 また慢性的に痰の症状で悩んでいる人は、痰を出そうと無理をしないことです。自然に出る分には構いませんが、無理に出そうとすると悪影響が他の部分に出ることがあります。痰がある状況に慣れることも一つの解決策ではあります。

当院では・・・

上述の通り、今までの経過と、既往歴、アレルギー歴、喫煙歴、性別や年齢などから、原因疾患をある程度絞り込むことができます。その中から、治療薬を選択することにより症状の改善を目指し、それを継続することにより、より治癒に近づくことができます。
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